最近購入した本(3冊)その32013年11月23日 17:32

今回は、最近購入した本(3冊)その3のお話です。

3冊いずれも新書ですが、世界から見た日本という共通のテーマに基づいて選択しました。(下の写真をご覧下さい。)

(1)住んでみたドイツ 82敗で日本の勝ち

本書は、ドイツ在住30年、現地で結婚し、3人の子供を育てた著者の日独比較論です。ドイツ人の日常は、実際のところどうなのか……実は、あまりに不便すぎて、日本人ならとても生きていけないトピックスが満載です。例えば、猛暑の中、エアコンの故障した特急列車の車内温度が60度にも達し、団体旅行中の高校生が次々に倒れても、ドイツ鉄道の総裁は、「その他の列車のエアコンは正常に機能していたのだから、40台程度の故障は偶然で大きな問題では無い。」と述べ、大顰蹙を買ったそうです。また、自分の予約した指定席のある列車が存在していない(未接続)ので他の列車の自由席を探すよう求めるというビックリ放送があることもしょっちゅうとのことです。

(2)意外に日本人だけ知らない日本史

本書は、スウェーデン人と結婚し、現在は南仏プロヴァンスに住む女性アーチストが、ヨーロッパと東京を往復しながら、外から見た日本の有様を綴ったエッセイです。前作の「一度も植民地になったことのない日本」が面白かったので、購入してみました。およそ90年前に当時の国際連盟において人種差別撤廃に関する提案を日本が行ったことが、アジア・アフリカ諸民族に与えた影響は計り知れないものがあったという評価があるそうですが、自分も本書を読むまで知りませんでした。また、糞尿もリサイクルして極めてエコな社会を作り上げていた江戸時代に対する認知度も大きいことが指摘されています。何しろ当時のパリでは、生ゴミや排泄物が通りに捨てられるため、悪臭が漂っていたという記録もあるそうです。

(3)イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

出版元の紹介内容を引用すると以下のとおりです。【イスラムを過剰に怖れる必要はない。私たちが思っている以上に、日本人は尊敬されているのだ。日本は理想的社会と見られ、アニメやマンガも引っ張りだこ。礼儀正しさや義理、人情といった美風に強い関心と共感を持っているのだ。欧米の植民地主義に屈せず独立を守った日本の歴史や皇室の伝統への、ムスリムの畏敬の念を紹介し、その良好な対日感情をどう国益に結びつけるかを論じる。日本人のためのイスラム入門。】

イスラム社会に対する知識は、ほとんど持ち合わせていませんが、世界の中でアングロサクソン以外の人々がどういう風に日本を見ているかという点で、非常に示唆に富んだ本であると感じました。日本に対して友好的な感覚を持った人が多いということ自体、貴重な財産であり、有効に活用していくことが外交的にも期待されていると考えます。

 

 

(住んでみたドイツ 82敗で日本の勝ち)

 

住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち

(意外に日本人だけ知らない日本史)

意外に日本人だけ知らない日本史

 

(イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか)

 

イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか


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