「特許翻訳の実務」という本を買いました2014年08月09日 13:27

今回は、「特許翻訳の実務」という本のお話です。

桐蔭特許翻訳講座の講師をしている水野麻子さんのメルマガを読んでいたところ、最近出た特許翻訳関連の書籍で「特許翻訳の実務」という本が、内容が充実していて、本当にお薦めできる旨、紹介されておりました。水野さんが高く評価している特許翻訳関連の書籍は、今まで、あまり聞いたことが無かったので、これは期待できるかもと思い、GOOGLE検索で調べてみると、高評価のコメントがヒットしました。そのまま、直ぐAMAZONに注文することも、頭の片隅に浮かびましたが、念のため、書店で内容を確認してから、購入するかどうかを決めようと考えました。横浜の紀伊國屋書店に店頭在庫があることをネットで確認した上で、先日、見に行きました。手に取って、目次やアピールポイントの詳細を検討した結果、是非とも購入すべき本であると判断したので、その場で購入しました。(以下の写真をご覧下さい。)

出版元のキャッチコピーを引用すると以下のとおりです。

「翻訳品質を上げるにはどうすればよいか。翻訳実務の流れ、翻訳に必要な特許法の知識、明細書作成・出願・補正時に翻訳者が知っておくべきことがわかる、プロフェッショナルを目指す人のための1冊。」

「翻訳品質をもう一歩レベルアップするために。これからの特許翻訳者と特許実務者が覚えておきたい翻訳知識・法律の知識と考え方を解説。」

 

 

 

(特許翻訳の実務)

 

 

特許翻訳の実務




桐蔭特許翻訳講座2014年度第2期2014年08月09日 13:23

今回は、桐蔭特許翻訳講座2014年度第2期のお話です。

この講座は、前期と同様、訳語選択の「なぜ」を考えるというタイトルで開催されます。期間は、924日から1217日まで、隔週水曜日の10:4012:10となっています。毎回、特許明細書から抜粋した英文(130ワード程度)の課題が出され、講座のある週の月曜日午前10時までに、各自が翻訳した和文を提出する決まりです。それを講師が集計して、訳語選択のバラツキと頻度をまとめます。当日は、その資料をもとに、どうしてその訳語を選択したのかについて、参加者全員で議論し、考え方を共有するという進め方です。一回の講座が終了して数日後、講師から議論した内容や補足事項などを記載したコメントがメールで送信されてきます。

毎回、訳語選択にあたり、内容を充分調べて、納得できる根拠を確認した後、訳文を提出していますが、講座当日には、また新たな考え方、気付きが出てくることに吃驚してしまいます。今度こそ、ほぼ完璧な訳文と思っていても、結果的に内容を充分理解していなかったところや、分かっているという思い込みにより、調査をしないで訳語を決定したところなどが明らかになり、内容の理解度は、自分が考えているほど高いものでは無いことに気付かされます。

受講回数を重ねるにつれて、明細書の記載内容を理解するレベルが少しずつ上がっている、少なくとも、本当はどういう意味かという心の中の問いかけが増えてきているという実感があります。

 

 

(桐蔭特許翻訳講座2014年度第2期)

 

桐蔭特許翻訳講座2014年度第2期

 



パートタイマーの有給休暇2014年07月30日 14:48

今回はパートタイマーの有給休暇に関するお話です。

梅雨が明けた後、毎日のように猛暑が続いており、体への負担が大きくなっています。そろそろ夏季休暇を取ろうかと考えていたところ、自分の有給休暇がどうなっているか確認していないことに気付きました。早速、厚労省のHPで調べてみたら、パートタイマーにも有給休暇が付与される記載を見つけました。労働基準法第39条第3項によれば、週4日勤務で半年以上勤務している人は、有給休暇が7日付与されます。(以下の表をご覧下さい。)勤務先に確認したら、そのとおりの回答が得られたので、今年の夏は、有給休暇を有効に使って、心身のリフレッシュを図りたいと考えています。文字通り、有給休暇ですので、例えば1週間程度休んでも、その日数分だけ収入が減少してしまうことにはなりません。

所定の条件を満たせば、パートタイマーにも有給休暇が与えられることは、一般に周知されていないらしく、GOOGLE検索を行うと、「パートタイマーにも有給休暇は与えられるのか?」といった質問が直ぐにヒットします。中には、パートタイマーの無知をいいことに、意図的に有給休暇を付与していない事業者も存在することが、ネット検索の結果から読み取れます。そうした労働環境の事情を知らないと、自分が損をする羽目に陥ります。何事も、自分で調べて対処する心構えが必要と思います。

 

 

 

(パートの有給日数)

 

パートの有給日数

 




最近利用する居酒屋(川崎駅地下街)2014年07月09日 17:30

今回は、最近利用する居酒屋(川崎駅地下街)のお話です。

特許翻訳から一時的に距離を置き、現在は、外資系の科学機器販売会社において分析測定業務を行う仕事を続けています。1回の測定時間は、短いもので3時間程度から長いものでは、50時間を要するものもあります。長時間の測定では昼夜連続運転で凌ぎますが、比較的短い測定でも、前処理時間の長い試料では、どうしても残業して処理することが多くなります。従って、夕食は、外食で済ませることも度々発生します。その場合、通勤経路の途中で、乗換駅である川崎駅の地下街にある食堂街を利用しています。

最近よく行っているのが次の2店です。

先ず、「キリンシティ」というビアレストランを紹介します。ここは、1人で気軽に入れる大きなカウンターがあり、とりわけ美味しい生ビールが味わえるのが気に入っています。最近、良く注文するのが「フローズン一番搾り」(以下の写真をご覧下さい。)で、ビールの泡をシャーベット状にしたものが、ソフトクリームのように上に乗っています。最初にこのシャーベット部分を少し食べないと下にある生ビールに辿り着けません。また、ビールに合うつまみとして「焼きソーセージ盛り合わせ」(以下の写真をご覧下さい。)を堪能しています。

次に、よく利用しているのが「そじ坊」です。ここは、蕎麦の美味しい店として有名で、以前も他のチェーン店をよく利用していました。ここの蕎麦は、生わさびが提供されることもあり、本格的な蕎麦の風味を味わうことが出来ます。(以下の写真をご覧下さい。)日本酒を傾けながら、馬刺しや薩摩揚げなどを食して、最後の締めは、「ざるとろろ蕎麦」といった流れが、よくあるパターンで、ほろ酔い機嫌のうちに帰路に着きます。

 

 

(フローズン一番搾り)

 

フローズン一番搾り

(焼きソーセージ盛り合わせ)

 

焼きソーセージ盛り合わせ

 

(そじ坊の蕎麦)

 

そじ坊の蕎麦




翻訳白書(翻訳業界調査報告書)2014年06月21日 21:34

今回は、翻訳白書(翻訳業界調査報告書)のお話です。

先週、日本翻訳連盟(JTF)が主催した講演会に参加して、資料を入手してきました。そのタイトルは、2013年度翻訳白書(第4回翻訳業界調査報告書)です。(以下の写真をご覧下さい。)今回が5年ぶりのアンケート調査の報告で、従来の翻訳会社に加えて、初めて、個人翻訳者も調査対象になっています。有効回収数は、翻訳会社192社(回収率25%)、個人翻訳者429名(回収率33%)です。

調査報告を聞いて、感じた点をいくつか紹介します。

(1)特許翻訳が占める分野別比率

翻訳会社における分野別売上金額の比率で、特許は8年前の21%から昨年の5%へ急激に低下しています。これは、全体のパイが変わらないとすれば、ソースクライアント自ら手がけたり、特許事務所に翻訳させたりして、翻訳会社への発注が減少しているのかも知れません。一方、比率が増えている分野は、科学・工業技術文書とビジネス文書です。翻訳全体を俯瞰してみると、必ずしも特許翻訳に拘らず、例えば科学・工業技術文書にトライするのも選択肢として考えられます。

(2)個人翻訳者の年齢

40から50代が約23を占めていますが、60代以上も12%程おられるので、年齢制約はそれほど大きくないように思いました。

(3)翻訳単価、翻訳速度、翻訳収入

個人翻訳者の翻訳単価は、英日翻訳(原文基準)で、最も多い価格帯が911円/ワードですが、3円未満の人が2.2%いたことに吃驚しました。そんな単価では、最低賃金にも届かないと思われます。翻訳速度は、最多レンジが200から300ワード/時間です。今まで聞いた実務者の速度2,000ワード/日と近い数字で納得しました。翻訳収入の最多レンジは、年間300400万円で、平均は380万円だそうです。翻訳収入に与える因子の影響分析によると、翻訳速度が200ワード/時間以上では、殆ど影響がないが、単価の違いによる影響は、明白で、翻訳収入を増やすには、翻訳単価を上げるのが第一条件になります。翻訳品質を上げて、翻訳会社と単価交渉をするか、ソースクライアントとの直接取引を増やす等の選択肢が考えられます。全体として、個人翻訳者の受注条件は、以前に聞いた話に比べて、厳しくなっているのではないかと感じました。

 

 

(翻訳白書)

翻訳白書

 

 

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