3Dプリンター体験イベント ― 2014年05月31日 16:44
今回は、3Dプリンター体験イベントのお話です。
先日、桐蔭特許翻訳講座の講師である水野さんのご案内を頂き、3Dプリンター体験イベントに参加してきました。場所は、農工大の多摩小金井ベンチャーポートで、3Dプリンター研究所の山口修一氏による講演と3Dプリンターの造形デモが行われました。講演のタイトルは、「デジタルものづくり革命最前線」で、インクジェット技術の開発から3Dプリンターへの展開までを分かり易く説明して頂きました。
3Dプリンターは、四半世紀前から実用化されていましたが、1台数千万円以上もする高価な装置であったため、一般にはあまり知られていなかったようです。しかし、最近、1台7万円程度の装置が売り出され、個人ユーザーの注目を集めています。
3Dプリンターの出力例として、小さなフィギュアから家の建設までも紹介されました。最も応用が進んでいるのが医療分野で、人口骨や手術シミュレーション用の臓器模型、歯科矯正用マウスピースなどが実用化されているそうです。
これからは、3Dプリンターの普及により、ものづくりが大きく変わっていくと予測されています。複雑な組立品でも、設計用データがあれば、組立コスト不要で「もの」が作れてしまう時代がそこまで来ている実感がしました。
以下に、比較的安価な3Dプリンター2台と各種の出力サンプル、および参加者全員がお土産として頂いた歯車の出力サンプルの写真を示します。
(3Dプリンターその1)
(3Dプリンターその2)
(3Dプリンター作品その1)
(3Dプリンター作品その2)
(3Dプリンターおみやげ)
給湯設備の更新 ― 2014年05月14日 18:27
今回は、給湯設備の更新に関するお話です。
我が家は、築15年を過ぎており、最近は、家電を始め、色々な機器の故障が目立つようになってきました。これまでもエアコン、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、シーリングライトなどを買い換えました。ここにきて、お風呂と給湯を担っていた室外給湯設備の調子がおかしくなってきました。お風呂の追い焚き機能が使えないため、辛うじてシャワーのみ使用可能な状況です。メーカーに連絡して点検してもらったら、制御基板の一部の部品が故障しているとのこと。さらに、年数が経っているので交換部品の在庫は無く、取り得る手段は、買い換えだけであると宣告されました。
この給湯設備については、以前、東京ガスの巡回点検の際、燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度が基準より高いので、新規設備に更新するように勧められたことがありました。このときは、点検作業に不審な点が見られたので、別途メーカーのサービス技術者に点検してもらったところ、一酸化炭素濃度は正常範囲内の数値でした。そこで、東京ガスに対して、いわゆる点検商法の疑いを持たれるような仕事のやり方は好ましくない旨、クレームを付けました。
その当時、東京ガスが提示した新規設備は、約40万円でした。こうした金額は、家計に相当負担がかかるため、何とかコストダウンできないものかと思案していました。そこに、相当安価に設備工事を行ってくれる業者がいると、親戚から情報を得ました。その業者に連絡をとったところ、現金払いとはいえ、約13万円で設備更新できることになりました。(以下の写真をご覧下さい。)事情通の親戚によれば、給湯設備などは、二重価格がまかり通っていて、最新モデル等に拘らなければ、かなり格安で入手できるとのこと。こうした情報を知っているのと知らないのでは、大違いで、上手く情報を活用すれば、大幅な節約が可能であることが分かりました。
これを最後にして、当分の間、設備更新の嵐が止んでくれることを望んでいます。しかし、今、ひとつ気になることがあります。それは、温水シャワー便座がまれにスイッチの接触不良をおこすことです。なんとか、踏ん張って、故障にまで至らないことを切に願っています。
(給湯器リモコン)
今年の称名寺薪能 ― 2014年04月26日 17:58
今回は今年の称名寺薪能のお話です。
昨年、称名寺薪能の入場券がプラチナチケットと化して、入手出来なかったことを本ブログに記しました。一昨年、初めて観賞したときの印象が極めて良かったので、機会があれば、是非もう一度チャレンジしようと決めていました。
今年も、わざわざ出かけて入場券を求めることはせず、駄目元でチケットぴあの購入サイトにアクセスして見ました。(横浜市観光情報公式サイトから引用した以下の写真をご覧下さい。)
発売開始時刻を30分程過ぎていたにも拘わらず、比較的簡単に購入することができました。やはり、昨年入手出来なっかた理由は、特殊事情(市長の前宣伝の効果が絶大だった?)が大きいと考えられます。
今年の演目は、金沢区のサイトによると、以下のとおりです。
《◆連吟「六浦(むつら)」・「金沢猩々(かねさわしょうじょう)」地元で謡曲を学ぶ子どもたちなどが参加します。※「六浦」「金沢猩々」はともに金沢ゆかりの能の演目です。
◆火入れ式 ※薪への点火など
◆狂言「蚊相撲(かずもう)」
野村 萬斎(のむら まんさい)和泉流狂言方、重要無形文化財総合指定保持者)ほか
※人間が蚊の精と相撲を取るという不思議な世界。風に飛ばされる蚊の姿が滑稽。
◆能「放下僧(ほうかそう)」
櫻間 右陣(さくらま うじん)金春流シテ方、重要無形文化財総合指定保持者)ほか
※鎌倉時代の瀬戸神社境内が舞台。中世に流行した芸尽くしが見どころ。》
今年も妻と連れだって、薪能を堪能し、その後は、地元の新鮮な魚介類を提供している評判の居酒屋さんで舌と喉を潤してから帰宅する予定です。当日は、是非とも晴れてくれるように願っています。
(案内パンフレット)
桐蔭特許翻訳講座2014年度第1期 ― 2014年04月12日 16:42
今回は桐蔭特許翻訳講座2014年度第1期のお話です。
桜の見頃は終わって、今まさに春本番を迎えようとしています。今年も桐蔭横浜大学の生涯学習センターにおいて、各種講座が開講になりますが、2年前から受講している特許翻訳講座についてもご案内があり、受講手続きを済ませました。(以下の写真をご覧下さい。)
昨年度までは、毎週、平日の水曜日に開催されていましたが、今年度から、隔週で水曜と土曜に開催されます。多分、平日に受講できない人のために土曜の開催日が追加されたのでしょう。
今期も、前期に引き続いて、【訳語選択の「なぜ」を考える】と題する講座が開かれます。英文特許明細書の一部を受講者が予め和訳して、訳語選択の考え方やアプローチについて、受講者全員で共有化を図るのが主眼です。いつ参加しても、十人十色の訳文が出てくるのが、面白いところで、中には、自分でも気付かない考え方や発想をされる方もおり、興味は尽きません。
最近は特許翻訳実務から少し距離をおいているため、この講座を受講していることが唯一の楽しみであり、会社勤務の喧噪から離れた息抜きの場にもなっています。特に、受講後に有志が集まるランチ会では、色々な話題で盛り上がっていて、いつも刺激を受けております。
(桐蔭特許翻訳講座2014年度第1期)
「異字同訓」の漢字の使い分け ― 2014年03月23日 15:34
今回は「異字同訓」の漢字の使い分けに関するお話です。
文化庁は、先月、常用漢字表にある漢字で、同じ訓読みでも、字によって意味が異なる「異字同訓」の使い分け例をまとめて発表しました。
全部で133項目の訓を紹介しています。(記載例は以下の写真をご覧下さい。)
例えば、「あう」という訓では、「会う」は「主に人と人が顔を合わせる」、「合う」は「一致する。調和する。互いにする」、「遭う」は「思わぬことや好ましくない出来事に出くわす」と意味を示しています。
英文和訳の特許翻訳をする際に、適切な日本語の訳語を選定するうえで、異字同訓の知識は不可欠であると思います。おかしな日本語の使用を避けるためにも、この資料を一読しておくことを勧めます。
今回の発表内容の中から、気になった使い分け例をいくつか紹介します。
[以下に抜粋した内容を示します。]
【作る】語義:こしらえる。
用例:米を作る。規則を作る。新記録を作る。計画を作る。詩を作る。笑顔を作る。会社を作る。機会を作る。組織を作る。
【造る】語義:大きなものをこしらえる。醸造する。
用例:船を造る。庭園を造る。宅地を造る。道路を造る。数寄屋造りの家。酒を造る。
【創る*】語義:独創性のあるものを生み出す。
用例:新しい文化を創(作)る。画期的な商品を創(作)り出す。
*一般的には「創る」の代わりに「作る」と表記しても差し支えないが、事柄の「独創性」を明確に示したい場合には、「創る」を用いる。
【溶かす・溶く・溶ける】語義:液状にする。固形物などを液体に入れて混ぜる。一体となる。
用例:鉄を溶かす。雪や氷が溶(解)ける*。チョコレートが溶ける。砂糖が水に溶ける。絵の具を溶かす。小麦粉を水で溶く。地域社会に溶け込む。
*「雪や氷がとける」の「とける」については、「雪や氷が液状になる」意で「溶」を当てるが、「固まっていた雪や氷が緩む」と捉えて「解」を当てることもできる。「雪解け」はこのような捉え方で「解」を用いるものである。
[引用ここまで]
今回の異字同訓の使い分け例は、文化庁のホームページ
(http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/bunkasingi/pdf/ijidoukun_140221.pdf)で公開されています。
(異字同訓の一例)









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